DesignSparkPCB 基板設計CAD勉強会


           SP(PS)変換タイミングに関して

SP(シリアル-パラレル)変換、及び
PS(パラレル-シリアル)変換の動作原理は
今回のCAD操作とは関係ないのですが、
プルアップ、プルダウンの設定検討や
基板作成後にS/W作成時等に
必要になることもあると思いますので
簡単に解説しておきます。

<シリアルDO(SP変換)>
(xx74xx595を使用する場合)
シリアルDO(SP変換)は
マイコンから「DATA」「CLK」「LAT」
の3信号を出力します。
この3本の線で シフトレジスタ と呼ばれる
しくみを制御して8本や16本や32本の
パラレル出力を生成します。
「DATA」「CLK」「LAT」がシリアル入力、
出力する8本、16本・・・がパラレル出力です。
シリアル側が3線なので
3線式SPIと呼ばれることもあります。
今回はパラレル側は16本(16ビット版)ですが
図を簡素化するため8ビット版で解説します。
下記が8ビット版のタイムチャートです。

制御がない期間はシリアル側の
「DATA」「CLK」「LAT」はすべて「L」にします。
シリアル制御を開始する時に
マイコンはまず最初に先頭ビットの「DATA」
(上位ビット先出しとして「D7」)を出力します。
「1」ならばHに「0」ならばLにセットします。
次のビット(「D6」)を出力するまでの中間点が
立ち上がりエッジとなるよう、
1回目のHパルス(L⇒H⇒L)を出力します。
1回目のHパルスの立下りで「D6」を出力します。
2回目のクロックを立ち上げます。
2回目のクロックの立下りで「D5」を出力します。
同様の操作でHパルス(クロック)を合計8回出力します。
最後にラッチ信号のHパルスで
パラレル側のレジスタ内のデータを
パラレル側に出力します。
パラレル側は次のラッチHパルスまで
同じ状態を保持します。


今回作成する16ビット版でも
クロックとデータの数が8から16に変化するだけで
基本的な考え方は同じです。

ハードの接続としてはシリアルアウトと
その後段のICのシリアルイン「SI」を接続します。


次にシリアルDI(PS変換)の動作を解説します。
まず簡素化するため8ビットのチャートです
/LDのLパルスで先頭ビット(D7)が出力されます。 (※ここが注意)
1回目のクロックで「D6」(2番目のビット)が出力されます。
2回目のクロックで「D5」(3番目のビット)が出力されます。
・・・・
7回目のクロックで「D0」(8番目のビット)が出力されます。
実はクロックは7回でも制御できます。
ただしクロックを7回にすると、
次の/LDLパルスまで「D0」の状態が残ってしまい
最終ビットの状態により無制御時の
データ信号のステートが変わります。
8回目のクロックは無制御時のステートを
クリアするために使用します。
8回目のクロックでは
「SI」(74xx165のシリアル入力)の値を出力します
したがって「SI」をLに落としておくと
無信号時のステートがLとなります。



今回作成する16ビットでも
クロックの回数が8回から16回に変化するだけで
基本的な考え方は同じです。

ハードの接続としてはシリアルアウトと
その後段のICのシリアルイン「SI」を接続します。
最終段のICの「SI」入力を設定します。


   ・SP(PS)変換タイミング

   ・シフトレジスタ

   ・設計のポイント



参考

RS公式HP DesignSparkPCBの使い方


RS ホームページ
 RS公式HP DesignSparkPCBの使い方


窓の社 ホームページ
 窓の社HP



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  GC-Prevueの使い方(ユニクラフト)