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基本的な部品配置(CR回路)  ロジックIC  トランス  可変抵抗

標準ライブラリにトランスは準備されていないため

コイルを2つ以上使用して結合させてトランスを作成します。




トランスは巻方向により二次側に生成される
電圧の位相が変わります。
巻方向を設定できる「ind2」を2つ配置します
「L2」は「Ctrl」+「E」で左右反転させて配置しました。


二次側に抵抗を配置して配線します。


一次側に電源「voltage」を配置して配線します。


一次側にGNDを配置して結線
二次側にGNDを配置してR2(1MΩ)で接続します。(R2は後で設定します)
(二次側をフローティングした状態ではシュミレーションできないため)


「L1」のシンボルを右クリックして
「20mH」に設定します。


「L2」のシンボルを右クリックして
「80mH」に設定します。


この状態ではコイルが2つ配置されているだけです
「L1」と「L2」を結合させます。
上部右端の「.op」アイコン(「s」key)
「Spice Directive」をクリック


「Spice directive」にチェックが入った状態で
「K1 L1 L2 0.995」(半角スペース区切り。)と記入します。
「0.995」は結合係数です。


設定内容「K1 L1 L2 0.995」を適当な位置に配置します。


「R1」のシンボルを右クリックして
「1k」に設定します
「R2」は「1meg」に設定します。(1MΩに設定する)




電源シンボルを右クリックして
「Advanced」
「Sine・・・・」にチェックをいれて
オフセット=「0」
振幅=「100」
周波数=「60」
内部抵抗=「0.1」に設定します。

※電源とL1を抵抗なしで直接配線するとエラーが発生します。
L1に抵抗成分を設定しただけではエラーは回避されませんでした。
電源とL1の間にR3を挿入しても良いのですが
今回は電源に内部抵抗を設定してエラーを回避しました。
(内部抵抗=「0.1」に設定)




配線できたら確認のためシュミレーションします。
「Transient」(過渡解析)を選択し
暫定で「0」〜「1秒」で設定してみました。


二次側の電圧をクリック


一次側の電圧もクリック


波形が見にくいので
時間軸をクリックして
「0」〜「0.1秒」(「100ms」)までを表示させます


一次側の100Vに対して二次側に200V(2倍)
の電圧が発生していることがわかります。
Lが4倍なので巻き線比が1:2となり電圧も1:2となるためです。



さらに応用です

センタータップがある場合はコイルを3つ使用します
結合係数の設定は
「K1 L1 L2 L3 0.995」(半角スペース区切り。)と記入します。



センタータップが二次側の場合も同じ設定となります



演習問題で応用して下さい

<演習問題>
下記回路を作成した後、シュミレーション(0〜1ms)を実行して下さい




「V1」はDC12Vです
「ENABLE」は100us間12V、100us間0Vを繰り返します
「SG」は12.5us間12V、12.5us間0Vを繰り返します
「A1」「A2」「A3」のロジックは
12Vで駆動させた ロジックとして下さい
VOH=12Vです

シュミレーションを行って以下のような波形となることを
確認して下さい








うまくシュミレーションできなかった場合はヒントを参照

ヒント


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