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文字シルク追加  取付穴  ベタパターン  DRCチェック
設計変更の反映  Back Annotation  いきなり基板設計
部品表の作成
デザイン ルール チエック(DRC)
互いに異なるパターンとパターンの間が短絡したり
パターンと他の信号用のViaが干渉すると
電気的に不良品となり使い物にならないばかりか
最悪焼損ということになりかねません。
またシルクとViaが干渉したり
シルクと部品のパッドが
干渉すると製造上の問題が発生します。

「Design Rule Check」は
電気的及び、製造上、問題ないか
確認するための機能です。

パターン、部品、Via(スルーホール)、シルク等が
干渉する場合には警告してくれますが
基板の端からパターンや部品までの距離なども
設定値と比較して確認してくれます。

CADによる基板設計は
解像度が許す限りいくらでも繊細に描けます。
しかし、基板設計完了後には
基板製造業者へ製造を依頼します。
基板製造時にはドリル穴等
各種精度等に限界があり
基板の製造不良を出さないための
取り決めがあり、設計者は
この限界を超えないデータを作成する
必要があります。
このルールに違反しないように
DRC「Design Rule Check」で確認します。

DRCは「Design Technology」
(ShortCut Keys:F10)で
許容値等を製造業者の指定値に
設定して使用します。
「Spacings」と「Rule」で設定します

「Design Technology」-「Spacings」


「Design Technology」-「Rule」



※4 少し不安な修正作業の後や最終作業の後で
「Design Rule Check」を行います。
修正作業が裏目に出てエラーが増える場合もあります。
こまめに保存し、修正前の状態へ戻れるようにしておきます。

最後や作業途中にも必要に応じて配線のチェックを行います
「Tools」「Design Rule Check」


確認する項目にチェックを入れます。
※最終確認はすべての項目にチェックを入れます。



No errors found(エラーが出なければ)OKです




下記のようにエラーがでれば修正が必要です。


エラーが発生した場所がわかりにくいことがあります。
画面表示を大きくしておき「E」keyを使うと良いでしょう。
「E」Keyでエラー発生場所へジャンプします。
以下エラーの事例です。

Via to Silkscreen error (V-S)
は「Via」とシルクが重なっている場合に表示されます
シルクの位置を修正すると改善できる場合も多いですが
シルクの位置の変更が不可な場合は
「Via」の位置を変更します。

左上部のエラーは「TR3」の文字シルクが
「Via」と重なっています
この場合は「TR3」文字のシルクを移動します。
下側のエラーは「TR3」の外形シルクと重なっています。
図形(外形)シルクの移動は部品の移動となり
他の配線へ影響する可能性があるため
避けたいところです。
このような場合は他への影響を最小限とするために
「Via」を移動します。
処置後の例です。(赤枠内処置後にDRC結果)




Pad to Via error (P-V)は
「Via」と「Pad」が重なっています。
可能であれば「Via」を
不可の場合は部品の位置を見直します



Dangling Track from (***) to (***) on layer Top Copper
配線が正しく接続されていない場合に表示されます。

配線がパッド付近に細かく絡まっている場合に
表示されることが多いようです。
分かりにくい場合が多いですが
周辺を拡大したり、部品を移動すると
見やすくなります。
一旦からまっている配線を消去して
描き直すとエラーが消えます。

「Dangling」という単語は
ぶらさがっているという意味の単語のようです。
接続すべき配線が接続できていても
不要な配線がぶらさがっているような時にも
表示されます。

下記にエラーの事例を紹介します。
最下部のピンと下から3番目のピンは
接続できていますが、
非接続のNET表示が出ています。
よく見ると3番目のピンから右側に不要な配線が
出ているのがわかります。


わかりにくいと言う方のためのダメ押しが下図です。
このようなわかりやすい状態でのエラーは
実際には発生しないとは思いますが
極端な事例として参考まで。

「Dangling」エラー発生時に
なお非接続のNET表示は
出ないことも多いです。


なおOnline DRCにチェックが入っていると
常時エラーが監視されます。
少し部品や配線を移動する度にエラーが
表示されます。
あまり推奨はできませんが
最後にまとめてエラーチェックをしたい場合は
チェックを外しておきます。




※「DRC」の「Spacings」設定に関して
「Design Technology」の「Spacings」
で設定できますが、
ボードの端からの距離に関しては
機能していますが
シルクとビアの距離や
シルクとスルーホールの距離等は
DRCに反映されないように思います。
さすがに重なっている場合には
エラーになるのですが・・・
互いに近傍に配置した後に
「Spacings」設定の数値を
大きくしてもエラーが発生しない
ことから推定しています。
一部機能については
ここの設定に依存せず
固定値になっている?
別途他の設定があるのかもしれませんが
・・・


緑枠がDRCへの反映を確認できている設定です




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