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基本操作  導入設定  回路設計  基板設計  ライブラリ登録  手配
回路図作成全般(部品選択と配置、配線、変更)
新規〜部品選択  抵抗値の変更  配線  Net
ページ間の接続  部品やNetの配置場所を探す
部品表の作成
Netの設定  NetとNet List  Net Listの出力
基板を作成するためには
回路図上に部品を配置した後に
必要な部品の端子間を
順に接続していきます。
設計が完了した回路図や基板図には
多数の配線で部品間が接続されています。
この1本、1本の各接続のことを
「Net」といいます。
基板上の全ての「Net」情報
(どの部品のどのピンと接続するか)
は「Net List」に管理されます。
そして「Net List」は回路図を基板図へ
自動変換するために必要不可欠なデータです

もう少し具体的に記載すると
基板設計には、まず回路図を描きます。
次にIC1の2番ピンとIC2の5番ピンというように
部品と部品の間に、どのピンを接続するか
指定して配線していきます。
基板には多数の配線(Net)が作成されます。
これらの各接続が「Net」であり
「Net List」に含まれます。
「Net List」は「Net」情報のリスト
+α(部品情報)のデータであり、
回路図から基板図へ変換する時に参照されます。
「Net List」は基板設計CADの要です。
「Net List」とライブラリのデータ形式が
共通であれば、異なるCADソフトの間でも
回路図から基板図への変換ができることでしょう。

回路図を描くだけならば
Excelや「ペイント」などのお絵描きソフトでも
図形(線、長方形、円、▽)と文字を
組み合わせることで回路図を描くことはできます。


基板のレイアウト図も同様です。


実際に大規模な会社では、良くも悪くも
担当作業が分担化され
上流設計者はCAD入力は行わず
CAD入力のための仕様(input情報)として
Excel等で描いたデータをCAD入力担当者に
渡すこともあると思います。

しかし、基板設計CAD以外で作成したデータは
お絵描きにすぎません。
データをそのまま基板設計CADへ
取り込むことはできません。
したがって再度回路図をCADで描き直すこととなり
トータルの作業時間で考えると2度手間になります。

またデータをそのまま回路図から基板図へ自動変換もできません。
回路図と基板図をそれぞれ別々に作成する必要があります。
「Net List」がないからです。
当然、別々に作成した(回路図と基板図)が同一仕様となるように
十分注意をして作成しなければなりません。
複雑な回路になると
作成した回路図と基板図が完全に一致していることを
確認するだけでも結構面倒です。
昔は回路図と基板図の双方をプリントアウトし
双方に1線づつ朱書きして塗りつぶしながら
一致していることを確認する作業を
していたようですが
多層基板となると、もはや至難の業でしょう。
基板設計CADでは回路図と基板図の
「Net List」が同一であれば
回路図と基板図は同一仕様であるということを
システム的に判定できます。

異なる「Net」は差別化されなければなりません。
「Net」名で管理します
「Net」名が同じなら同電位
逆に「Net」名が異なると
互いに絶縁されていることになります。
回路図を作成する時には
部品のPIN間を配線で接続します。
配線を1つ追加する度に「Net」が追加され
電源やGNDは「Component」情報の中に
「Net」名が含まれており
「Net」名を意図して変更しない限りは
同電位となります。
一方、電源やGND以外はCompnentの情報に
「Net」名は含まれていません。
配線すると暫定で信号線名が採番されます。
N0001、N0002、N000*の順で採番されます。
必要に応じて「Net」名を変更できます。

基板図では最初は「Rats Net」が
最終形状では銅箔(パターン)が
「Net」情報と一致します。


部品には複数のピンがあるので
どの部品の何番ピンと接続されているのか
管理が必須です。
接続は出力:入力が1:1とは限りません
出力1に対して入力が複数
出力複数に対して入力が1
(ワイヤードORなど)
出力複数に対して入力が複数
ということもありえます。
しかし基板のレイアウト作成においては
部品の入出力管理は必ずしも必須ではなく
Design SparK PCBを含めて
部品の入出力情報を管理していない
基板設計CADも多くあります。
回路設計上は必須ですので
部品の入出力情報を考慮して
回路図を描くことが必要です

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